二極化が進む受託開発の現場

受託開発を行う会社では開発の実施方法に独自の方針を盛り込むことが多くなりました。

大別すると現場の状況が二極化してきています。大きな流れとなっているのが、エンジニアを中心とした専門スタッフを何人も集めてチームを結成し、一つの案件に対して複数の人材で取り組む方法です。

システム開発に直接携わるのはエンジニアやプログラマですが、その前には顧客とのコミュニケーションを担当する専門スタッフがいます。大きなチームになるとプロジェクトリーダーが置かれることも多く、開発に際して様々な素材が必要な場合にはイラストレーターやデザイナー、CGプログラマーなどが含まれることもあるのが特徴です。

一方、もう一つの流れとして個人のエンジニアに一つの仕事をあてがって開発を進める方向性もあります。必ずしも職場に来なくても良いという方針をとり、自宅勤務で開発できるようにしている場合も多くなりました。この場合にはエンジニアは顧客とのやり取りも自ら行う場合がしばしばあり、多様な仕事をこなせるスキルが要求されるのが特徴です。

受託開発に対応しているシステムの種類によってこの二つを同じ社内で使い分けている会社もあり、一長一短のある二つの方向性がうまく活用されています。職場の状況は二極化が進んでいるため、チームとして一丸となって働くか、個人の能力を優先して働くかと考えて、自分の望む方向性の会社を選んで就職するのが賢いでしょう。