客先常駐と受託開発

受託開発を行っているIT企業で仕事を行うメリットとして、環境の変化を避けられるという点を挙げることができます。

客先常駐で案件に携わる場合、案件が終了するごとに新しい客先に異動しなくてはいけません。環境によっては著しく変化が発生してしまって、これまでとは全く違う環境の中でエンジニアの仕事をしなくてはいけません。エンジニアは使用するパソコンや開発環境などが変化すると慣れるまでに時間がかかります。本来の力を発揮する為に時間がかかってしまい、戦力として活躍するのが難しくなるケースもあります。

さらに、客先常駐の場合には、案件によって携わるエンジニアが違います。せっかく信頼関係を築けても新しい案件では、他のエンジニアと信頼関係を築かないといけません。開発の仕事は一人で行う事はほとんど無く、他のエンジニアと協力しながらの作業が大半です。信頼関係を一日でも早く築ければ、お互いに協力しながら仕事を行えて、作業効率アップも期待できます。しかし、人によっては、信頼関係を新しく築くのに時間がかかったり、大きなストレスとなるケースもあります。

しかし受託開発では、環境変化を最小限に抑えられる為、これまでの環境と同じ状況で仕事を行えます。また受託開発ならば、これまで一緒に仕事をしていたエンジニアと再び仕事を行う可能性が高いです。信頼関係を一から築かなくてもこれまでの信頼関係で一緒に仕事を行える為、いきなり効率よく仕事を行える時も多いです。